さて、8月はあっちもこっちもで大忙しなのですが、まずはここ東急シアターオーブにて公演中のブロードウェイミュージカル
『ドリームガールズ』から。

2006年にはディーナ役にビヨンセ、エフィ役ジェニファー・ハドソン、カーティス役にジェイミー・フォックス、ジミー役にエディー・マーフィなどなど豪華キャスト陣で映画化されていますね~。
【来日版キャスト】カーティス・テイラー・ジュニア:ダニエル・ベルネイヴィス
エフィー・メロディ・ホワイト:チャリティ・ドーソン
ディーナ・ジョーンズ:ジャズミン・リチャードソン
ローレル・ロビンソン:トーニャ・マリー・ルー
ジミー”サンダー”アーリー:ケルヴィン・ロストン・Jr
C.C.ホワイト:テレンス・ジョンソン
ミシェル・モリス:クリスタル・シンプソン
ざっくりあらすじ
1960年代アメリカ・NYのアポロシアター。明日のスターを夢見てシカゴから出てきた
ディーナ、エフィー、ローレルの3人『ドリーメッツ』がオーディション会場に滑り込む。
カーディーラーから音楽業界に転身し
野心を燃やしていたカーティスに見いだされ、
R&Bの帝王だったジミーのバックコーラスとしてキャリアを積み出す。
いよいよドリーメッツ改め『ドリームズ』としてデビューする事が決まった時、リードボーカルに選ばれたのは
歌の実力者エフィーではなく、美しいディーナだった。
すでにカーティスとエフィは恋人だったにも関わらず、ラジオからテレビに移り変わった時代にカーティスは美しいディーナをリードボーカルに選んだのだ。
女性として、歌手としてのプライドを傷つけられ、誰にも見方になってもらえずエフィはドリームズを去ることに。いつも一緒に過ごしていた”
ファミリー”だったメンバーはそれぞれの想いを胸に人生を歩み続ける。その先には、、、。
ご存知の方も多いかと思いますが、このドリームガールズは60年代にアメリカで活躍した黒人系ボーカルグループ
『ザ・スプリームス(The Supremes)』をモデルにしています。
当時のダイアナ(ディーナ)押しだったことに不満が募ったフローレンス(エフィ)は
アルコール中毒で解雇される。
歌唱力ではナンバー1と言われていたフローレンスは脱退後ソロ2曲発表するも売れず。1976年
30歳そこそこの若さで他界。
その後、ダイアナ・ロスの脱退やメンバー交代を経て1977年にはスプリームスとしての活動は終焉を迎えます。
ミュージカルではフローレンスの最後まで触れてませんが、
かなり衝撃的な変遷ですな。。。ショービズ界ではよくある話なのかもしれないけど。
スプリームス、リアルタイムでは知らないけれど、この曲なら誰もが聴いた事あるはず~。
The Supremes - You Can't Hurry Love (1966)
現在もCMなどでおなじみのフレーズ。アイドル然としてますね^^
さてさて、ミュージカルの感想に戻りまして。
オープニングであの
パーカッションのリズムが始まると、当時のクラブシーンにいるかのようなドキドキの
スイッチON!
先に結論(?)だけ申し上げますと、
はい、またも大泣き。そんな予定ではなかったんですが〜。。。
いたってシンプルな舞台ですが、映像をうまく使った分かりやすいグラフィック。
次第に洗練されて豪華になっていく3人の衣装が際立ってました。
私は2010年の来日公演を見逃していたので、舞台版を観るのは初めて。
白人と黒人の違い、
ショービジネスで売れるための表と裏、当時のアメリカの時代の匂いがしました。下手に教科書で勉強するよりも想像しやすいですね。
売れるためには白人に受け入れられるスタイルに変える必要がある。イコール自分たちのやりたい事を変えなきゃいけない。
ジミーがマイアミのホテルで白人を相手に歌った
"I want you baby" なんか分かりやすくて。
ビッチリ横分けにして居心地悪そうに歌うジミーの姿に
観客からもクスクスと笑いが。
ほんとはジェームズブラウンよろしくソウルをぶちまけたいのにね~。
黒人が生み出したR&B曲も、白人に横取りされた挙げ句、
生温いアレンジで全米のヒットチャートに躍り出る。JDをお金で買収して。
でも『白人を見返してやる』といいつつも、結局は
カーティスは同じやり方で突き進んでいくんですよね。
エフィがドリームズを追われ、カーティスも去って行く場面、
"And I am telling you. I'm not going."ここではディーナにリードボーカルも男も奪われて(と感じて)、
周りの調和や夢を壊していくエフィの姿と見えますが、この時はすでにエフィのお腹にはカーティスの子供がいて。
まわりに避難されて誰にも理解されなくても、それでも
『あなたを愛している、ここから出て行かないわ!』と訴えるエフィにイリジ、涙の予兆が。。。
この1幕ラストの曲は
オリジナルキャスト・ジェニファーホリデーと映画版で
鮮烈デビューを飾ったジェニファーハドソンの夢の競演をドーゾ。
Jennifer Holliday & Jennifer Hudson Duet: "And I'm Telling You I'm Not Going"
ずっとジェニファーホリデー版を聴いていたけど、ノートパソコンで再生したら音がバリバリに割れてしまった(笑)スペック悪すぎてホリデー様に失礼か。若いジェニファーちゃんもかなりのパフォーマンスなんですが、
元祖ジェニファーちゃんは、ソウルの塊そのもの!
やっと1幕が終わった。。。。
ふぅ〜〜〜
つ、続きは
その②にて〜
公演情報
ブロードウェイミュージカル
ドリームガールズ
<
公式HP>
8/25(火)まで東急シアターオーブにて公演中
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