レミゼラブル2杯目 ジュンモさま
- 2015/06/02
- 12:00
先日、ついに東京公演の千秋楽を迎えてしまいました
カンパニーの皆様、本当にお疲れさまでした。
素敵な公演をありがとう!
地方公演もどうか体に気をつけて〜!
ということで、5月の観劇メモです。
【本日のキャスト】
5月9日(土)ソワレ*前回と変わったキャスト
ジャンバルジャン:ヤン・ジュンモ
ジャベール:岸 祐二
ファンテーヌ:和音美桜
エポニーヌ:平野 綾
マリウス:海宝直人
コゼット:磯貝レイナ
テナルディエ:KENTARO
マダム・テナルディエ:谷口ゆうな
アンジョルラス:野島直人
今期レミゼラブルの中で一番の楽しみだったかもしれません。
ジュンモバルジャン!
事前に公開されていた独白の動画は、あまりに猛々しく、そしてちょっぴり訛りも気になりつつ、、、な印象でしたが、イリジの目の前のジュンモバルジャンは、一皮も二皮も向けたバルジャン像でした。
この日は幸運にも最前列
マイクなしでもアンサンブルの息づかいまで聞き取れる程なので、自分のレミゼラブルの劇に入り込んだかのような臨場感です。
前回の観劇は、根っこに善良さを感じた福井バルジャン。
(昇天するあたりなんて、もう神々しいったらありゃしない)
さて、ジュンモバルジャンは如何に、、、!?
何と言いましょうか。
終止”闇”を背負っているバルジャン。
原作のエピソードを借りて、どのくらい闇ってるのかと申しますと、、、
徒刑場でパンを盗んで(あとは脱獄の罪)19年もの刑。
デパ地下のパン試食をほおばってる場合じゃないですよっ、奥さん!
職を失う=餓死が直結する時代
パン1kgが5スー、大人の労働者は肉をほとんど食べずにパンを1日1kgは食べる。
姉と7人の子供を抱えていたバルジャン家族は何とか飢えをしのいでいた状態だったが、枝切り夫のバルジャンは冬になると職を失ってしまうのだ。
報復刑罰主義による過酷な重労働。
現在のように更正を目的とした人道的な保護施設じゃないですよ、徒刑場は!!!
あまりにも過酷な重労働のため、死刑を望む者、獄死する者も多くいた。
刑務所を出る時には19年の稼ぎの一部をカット
本来なら171フランになる計算だったが、日曜祭日や諸経費など60フラン近く天引きされ、手元に残ったのは109フラン15スー(約11万円)。
国に搾取された!!!
何もかも奪われたぁ〜〜〜(怒)
こうして出獄する頃には、人や社会への憎しみにまみれていく。
ちなみに、舞台であるバルジャンが出獄後に”足をひきずって”いたと聞いた事があります。
当時収監されていた囚人たちは足首に鎖のついたの足かせを繋がれており、長年のそれによる癖がついた者もいると言います。
役者さんによって体のコンディションもあったのかもしれませんが、そこまで役作りしたのかな?と思うとオモシロイ。
話をジュンモバルジャンに戻しますと、彼のジャン・バルジャンは、財と名誉を築いてもなお、闇を背負っているのです。
ミリエル司教に出会って、人生グラフを見事にV字回復させてはいましたが、やはり根底では社会を恐れているかのような。
ジュンモバルジャン、自分の過去に怯え、ジャベールという社会の権威から逃れつつ、貧しい人に施しを与え、コゼットを慈しみ、、、
Bring Him Homeでは神様と対話しておられました。
いや、ホントに。
そんな一連のバルジャン像があったからこそ、最後の告白で浮かべた笑みがとても印象に残ったのです。
あぁ、やっとバルジャンが幸せになったのだと。
この世の全てから解放されたのだと。
今回のレミゼを通して改めて役者さんの芝居力というものの大切さを感じました。
今年は吉原バルジャンを見逃してしまったので、どこかの地方へ追いかけようかな。
そんな想いにさせてくれた、素晴らしいカンパニーでした!
静岡まで頑張ってぇ〜〜!
公演:レ・ミゼラブル
東京公演:
帝国劇場(公式HP)
2014年(プレビュー)4/13~(本公演)4/18~6/1
名古屋公演:
中日劇場(公式HP)
6/10(水)~30(火)
福岡公演:
博多座(公式HP)
7/8(水)~8/1(土)
大阪公演:
梅田芸術劇場(公式HP)
8/8(土)~28(土)
富山公演:
オーバード・ホール(公式HP)
9/5(土)~7(月)
静岡公演:
静岡清水文化会館(公式HP)
9/17(木)~24(木)
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カンパニーの皆様、本当にお疲れさまでした。
素敵な公演をありがとう!
地方公演もどうか体に気をつけて〜!
ということで、5月の観劇メモです。
感想あれこれ
【本日のキャスト】
5月9日(土)ソワレ*前回と変わったキャスト
ジャンバルジャン:ヤン・ジュンモ
ジャベール:岸 祐二
ファンテーヌ:和音美桜
エポニーヌ:平野 綾
マリウス:海宝直人
コゼット:磯貝レイナ
テナルディエ:KENTARO
マダム・テナルディエ:谷口ゆうな
アンジョルラス:野島直人
今期レミゼラブルの中で一番の楽しみだったかもしれません。
ジュンモバルジャン!
事前に公開されていた独白の動画は、あまりに猛々しく、そしてちょっぴり訛りも気になりつつ、、、な印象でしたが、イリジの目の前のジュンモバルジャンは、一皮も二皮も向けたバルジャン像でした。
この日は幸運にも最前列

マイクなしでもアンサンブルの息づかいまで聞き取れる程なので、自分のレミゼラブルの劇に入り込んだかのような臨場感です。
前回の観劇は、根っこに善良さを感じた福井バルジャン。
(昇天するあたりなんて、もう神々しいったらありゃしない)
さて、ジュンモバルジャンは如何に、、、!?
何と言いましょうか。
終止”闇”を背負っているバルジャン。
原作のエピソードを借りて、どのくらい闇ってるのかと申しますと、、、
徒刑場でパンを盗んで(あとは脱獄の罪)19年もの刑。
デパ地下のパン試食をほおばってる場合じゃないですよっ、奥さん!

パン1kgが5スー、大人の労働者は肉をほとんど食べずにパンを1日1kgは食べる。
姉と7人の子供を抱えていたバルジャン家族は何とか飢えをしのいでいた状態だったが、枝切り夫のバルジャンは冬になると職を失ってしまうのだ。

現在のように更正を目的とした人道的な保護施設じゃないですよ、徒刑場は!!!
あまりにも過酷な重労働のため、死刑を望む者、獄死する者も多くいた。

本来なら171フランになる計算だったが、日曜祭日や諸経費など60フラン近く天引きされ、手元に残ったのは109フラン15スー(約11万円)。
国に搾取された!!!
何もかも奪われたぁ〜〜〜(怒)
こうして出獄する頃には、人や社会への憎しみにまみれていく。
ちなみに、舞台であるバルジャンが出獄後に”足をひきずって”いたと聞いた事があります。
当時収監されていた囚人たちは足首に鎖のついたの足かせを繋がれており、長年のそれによる癖がついた者もいると言います。
役者さんによって体のコンディションもあったのかもしれませんが、そこまで役作りしたのかな?と思うとオモシロイ。
話をジュンモバルジャンに戻しますと、彼のジャン・バルジャンは、財と名誉を築いてもなお、闇を背負っているのです。
ミリエル司教に出会って、人生グラフを見事にV字回復させてはいましたが、やはり根底では社会を恐れているかのような。
ジュンモバルジャン、自分の過去に怯え、ジャベールという社会の権威から逃れつつ、貧しい人に施しを与え、コゼットを慈しみ、、、
Bring Him Homeでは神様と対話しておられました。
いや、ホントに。
そんな一連のバルジャン像があったからこそ、最後の告白で浮かべた笑みがとても印象に残ったのです。
あぁ、やっとバルジャンが幸せになったのだと。
この世の全てから解放されたのだと。
今回のレミゼを通して改めて役者さんの芝居力というものの大切さを感じました。
今年は吉原バルジャンを見逃してしまったので、どこかの地方へ追いかけようかな。
そんな想いにさせてくれた、素晴らしいカンパニーでした!
静岡まで頑張ってぇ〜〜!
infomation
公演:レ・ミゼラブル

帝国劇場(公式HP)
2014年(プレビュー)4/13~(本公演)4/18~6/1

中日劇場(公式HP)
6/10(水)~30(火)

博多座(公式HP)
7/8(水)~8/1(土)

梅田芸術劇場(公式HP)
8/8(土)~28(土)

オーバード・ホール(公式HP)
9/5(土)~7(月)

静岡清水文化会館(公式HP)
9/17(木)~24(木)
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