清須会議
- 2014/01/11
- 10:30
年明け初めてのエンターテイメントは日本映画となりました。

清須会議
監督/原作/脚本:三谷幸喜
美術:種田陽平
衣装デザイン:黒澤和子
【キャスト】
柴田勝家:役所広司
羽柴秀吉:大泉洋
丹波長秀:小日向文世
池田恒興:佐藤浩市
お市様:鈴木京香
織田信雄:妻夫木聡
織田三十郎信包:伊勢谷友介
織田信孝:坂東巳之助
松姫:剛力彩芽
織田信長:篠井英介
織田信忠:中村勘九郎
前田利家:浅野忠信
黒田官兵衛:寺島進
滝川一益:阿南健治
堀秀政:松山ケンイチ
前田玄以:でんでん
佐々成政:市川しんぺー
明智光秀:浅野和之
森蘭丸:染谷将太
小袖:瀬戸カトリーヌ
義兵衛:近藤芳正
寧:中谷美紀
なか:戸田恵子
小一郎:梶原善
枝毛:天海祐希
更科六兵衛:西田敏行
少し前に封切りされていたので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
わたし、、、歴史オンチなんです。
それでも、かなり面白かった!
普段の三谷作品はドカドカ笑い爆弾がありますが、今回は笑はあるものの、しっかりとした歴史映画だったように思います。
役者は三谷作品に出たがる、とよく耳にしますが、本当にそうなんだなぁ、、、と実感するキャスト陣。
圧巻です。
皆、主役の人ばかりじゃないか~~~!
はい、
ウォーリーを探せどころではなく、
ウォーリーだらけ現象 が起こっておりました。
松山ケンイチさま、戸田恵子さま、天海祐希さま、西田敏行さま あたりに至っては、驚くべき出演でして、もう、汗をふくハンカチまでも金の延べ棒 的な装いなのです。
戸田恵子さま、
エンドロールに名前が出るまで気づかず、パンフで確認した次第。
天海祐希さま、
「顔は出なくてもいい」とまで仰ったそう。
なんと言う男気(笑)
いや、下手したら眉毛と目のみの出演になるとこでしたね。
西田敏行さま、
前作の"あの役"での出演で、三谷ファンにもたまらないです。
あっ!生きてる~、とか(笑)
松山ケンイチさま、
キャラは普通な感じ(笑)でしたが、、、あっ、2015年のデスノートミュージカル、まさか絡んでないですよね?(笑)
前置き、だいぶ長くなりました。
歴史もの、といっても、
ヤーー
おのれ、死ねぇえぇ~~~い
的な派手な合戦シーンはありません。
本能寺の変 での 信長の亡き後から、後継者を決める 清須会議 が舞台です。
その重量な会議の舞台となる清須城での、人間模様を描いたのが本作であります。
その天下の潮目とも言える会議のメンバーは、
柴田勝家:役所広司さま
羽柴秀吉:大泉洋さま
丹波長秀:小日向文世さま
池田恒興:佐藤浩市さま
すでに、濃い。
ざっくり言いますと、
team 信孝(坂東さま)オシ
勝家(役所さま)&丹波(小日向さま)
VS
team 信雄(妻夫木さま)オシ
秀吉(大泉さま)& (後に加わる池田(佐藤さま))
あれこれ画策を重ねて互いの権力を牽制しあい、会議ではどんでん返しもあり。
とにかく、どの武将にしても、
その辺にいそうな、格好悪い感じなの。
世界のケン ワタナベ (a.k.a 独眼竜政宗) みたいなカッコイイ武将が、1人も出てこないの。笑
【秀吉】

大泉さまアテガキとしか思えない、ちゃっかりした策略家。
秀吉家系は耳デカ(つけ耳)という分かりやすい設定や、「ハゲネズミ」と称された風貌よろしく、タケコプターのようなヒョロリン~~としたチョンマゲが秀逸です。
最後にうまく立ち回るあたりは、大岡越前や遠山の金さん並みにスカッとするシーンもあります。
大泉さま、ほんとにいい役もらった!
【勝家】

もうね、役所さんがうますぎる。
歴史好きの相方さんによると、策略や知恵を練るよりも、戦場で(のみ)真価を発揮する 勝家さんの姿は、イメージ通りらしいです。
近くにいたらめんどくさそうなオヤジだな、と思いながらも、どうしても憎めない、 でもやっぱどうしようもない の狭間をユラユラ行き来してしまいました。
最後の馬上での笑顔、涙ちょちょぎれましたぜ。
秀吉寄りの筋書きではありますが、むしろ勝家主役といっても良い愛すべきキャラクターなのでした~。
【丹羽】

冷静沈着、何ときも表情を崩さない。
勝家(役所さま)とのコンビが、これまた萌えます。
丹羽(小日向さま)は至って無表情なのですが、どうにも上手く立ち回れない勝家に業を煮やしながらも、最後まで二人の関係はしっかりしたもので。
清須会議での、無言の表情。
観客が唾を飲みそうな程の 無言 でスクリーンを制圧した小日向さまに、越後の美味しい米、またはカニを 毎年差し上げたい。by勝家くん (映画見た方に分かる^ ^)
【池田】

最後に宿老に加わった、長いものに巻かれる池田。
あの、佐藤浩市さま が こんなビミョー(笑)な役を! と、これまた贅沢さを再確認しました。
秀吉と勝家の間を浮雲のように漂い、損得勘定という、ある意味 潔い物差しで動く。
これまたビミョーなセンスの着物で、二人にあれこれ言われながら目が泳ぐ感じが、やっぱりビミョーで、徹底したビミョーっぷりが素晴らしかった。笑
あ、これ、
1人1人書いていたら、終わらないですね。。。
しかし、これも申し上げたい!
今回は歴史モノだけあって、衣装や美術も、ものすごい面白いです。
特に家系の特徴をビジュアルで語ること~
織田信長といえば、
この感じ。

そう、

THE わし鼻。
織田家演ずる、篠井さま、勘九郎さま、妻夫木さま、坂東さま、伊勢谷さま、
揃いもそろって、わし鼻。
このうちお二人は特殊メイクなしの自鼻だそうで。(劇場でお確かめをば^ ^)
篠井さまに至っては、肖像画そのまま、リアル信長くんです。
というか、教科書に載ってたの、篠井さまですよね???
それから、この時代を象徴する姫君たちと言えば、、、
麻呂眉 & おはぐろ
やって下さいました。

絶賛 アルカイックスマイル中、鈴木京香(a.k.aお市の方)
その人であーる。
今をときめく剛力さまも、ビミョーな(笑)麻呂眉を披露してくれてます。
がしかし、ここは何と言っても、
泣く子も黙る 京香さまwithおはぐろキラースマイル。
自分の夫や息子の仇機であり、最も嫌う秀吉が台頭たってしまう。
せめてもの秀吉暗殺も叶わなかった。
最後に見せた涙を浮かべる笑顔には肝をつぶされる衝撃がありました。
もはや、
お歯黒といえば京香さま、
京香さまといえば、
日本を代表する
アルカイック麻呂眉アクトレス。
といっても過言ではありません。
そして、
衣装も、家系やキャラに合わせたこだわりようについて。
外国人が見ても、登場人物が分かりやすいんじゃないでしょうか。
この衣装を手掛けた黒澤さんは、世界のクロサワさんの娘さんです。
実は、劇中、黒澤さんも出演しているのをしっかり確認しました~。
三法師を連れてくる乳母?役です~。
それから、三谷作品には欠かせない美術:種田陽平さんの世界も。
独特の作り込みがいつも楽しみなのです~。
新しいもの好き、舶来の調度品に囲まれた織田家 三十郎(伊勢谷さま)の部屋は、変わり者というキャラを表現するに相応しいつくりでした。
その他、特に印象的なシーンは、
秀吉が三法師を連れ立って、金屏風の前に立つ。
まさに潮目が変わる瞬間 のシーン。
三法師を抱く秀吉、
、、、の後ろに信長の甲冑、
、、、の後ろに金屏風!
この金屏風、計算され尽くしていると思いますが、ちょうど秀吉から後光が差してるように見えるのです。
織田家の世継ぎを抱き、金屏風を背に豪華絢爛な出で立ちで現れた秀吉。
勝家や丹羽に「頭が高い」と言わしめる天下人の力か備わってしまいました。
ほんとうに目に飛び込んでくるビジュアルが、こんなに説得力あるとは!
あまり派手に描かれない「清須会議」を、これまでに鮮やかに、人間らしく描くなんて、
三谷のおじさま、
やっぱり天才。
という事で、まだまだ上演中、「清洲会議」、是非劇場でドーゾ!!
(パンフレット800円?かな、かなりコスパ高いです。)

清須会議
監督/原作/脚本:三谷幸喜
美術:種田陽平
衣装デザイン:黒澤和子
【キャスト】
柴田勝家:役所広司
羽柴秀吉:大泉洋
丹波長秀:小日向文世
池田恒興:佐藤浩市
お市様:鈴木京香
織田信雄:妻夫木聡
織田三十郎信包:伊勢谷友介
織田信孝:坂東巳之助
松姫:剛力彩芽
織田信長:篠井英介
織田信忠:中村勘九郎
前田利家:浅野忠信
黒田官兵衛:寺島進
滝川一益:阿南健治
堀秀政:松山ケンイチ
前田玄以:でんでん
佐々成政:市川しんぺー
明智光秀:浅野和之
森蘭丸:染谷将太
小袖:瀬戸カトリーヌ
義兵衛:近藤芳正
寧:中谷美紀
なか:戸田恵子
小一郎:梶原善
枝毛:天海祐希
更科六兵衛:西田敏行
感想あれこれ
少し前に封切りされていたので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
わたし、、、歴史オンチなんです。
それでも、かなり面白かった!
普段の三谷作品はドカドカ笑い爆弾がありますが、今回は笑はあるものの、しっかりとした歴史映画だったように思います。
役者は三谷作品に出たがる、とよく耳にしますが、本当にそうなんだなぁ、、、と実感するキャスト陣。
圧巻です。
皆、主役の人ばかりじゃないか~~~!
はい、
ウォーリーを探せどころではなく、
ウォーリーだらけ現象 が起こっておりました。
松山ケンイチさま、戸田恵子さま、天海祐希さま、西田敏行さま あたりに至っては、驚くべき出演でして、もう、汗をふくハンカチまでも金の延べ棒 的な装いなのです。
戸田恵子さま、
エンドロールに名前が出るまで気づかず、パンフで確認した次第。
天海祐希さま、
「顔は出なくてもいい」とまで仰ったそう。
なんと言う男気(笑)
いや、下手したら眉毛と目のみの出演になるとこでしたね。
西田敏行さま、
前作の"あの役"での出演で、三谷ファンにもたまらないです。
あっ!生きてる~、とか(笑)
松山ケンイチさま、
キャラは普通な感じ(笑)でしたが、、、あっ、2015年のデスノートミュージカル、まさか絡んでないですよね?(笑)
前置き、だいぶ長くなりました。
歴史もの、といっても、
ヤーー
おのれ、死ねぇえぇ~~~い
的な派手な合戦シーンはありません。
本能寺の変 での 信長の亡き後から、後継者を決める 清須会議 が舞台です。
その重量な会議の舞台となる清須城での、人間模様を描いたのが本作であります。
その天下の潮目とも言える会議のメンバーは、
柴田勝家:役所広司さま
羽柴秀吉:大泉洋さま
丹波長秀:小日向文世さま
池田恒興:佐藤浩市さま
すでに、濃い。
ざっくり言いますと、
team 信孝(坂東さま)オシ
勝家(役所さま)&丹波(小日向さま)
VS
team 信雄(妻夫木さま)オシ
秀吉(大泉さま)& (後に加わる池田(佐藤さま))
あれこれ画策を重ねて互いの権力を牽制しあい、会議ではどんでん返しもあり。
とにかく、どの武将にしても、
その辺にいそうな、格好悪い感じなの。
世界のケン ワタナベ (a.k.a 独眼竜政宗) みたいなカッコイイ武将が、1人も出てこないの。笑
【秀吉】

大泉さまアテガキとしか思えない、ちゃっかりした策略家。
秀吉家系は耳デカ(つけ耳)という分かりやすい設定や、「ハゲネズミ」と称された風貌よろしく、タケコプターのようなヒョロリン~~としたチョンマゲが秀逸です。
最後にうまく立ち回るあたりは、大岡越前や遠山の金さん並みにスカッとするシーンもあります。
大泉さま、ほんとにいい役もらった!
【勝家】

もうね、役所さんがうますぎる。
歴史好きの相方さんによると、策略や知恵を練るよりも、戦場で(のみ)真価を発揮する 勝家さんの姿は、イメージ通りらしいです。
近くにいたらめんどくさそうなオヤジだな、と思いながらも、どうしても憎めない、 でもやっぱどうしようもない の狭間をユラユラ行き来してしまいました。
最後の馬上での笑顔、涙ちょちょぎれましたぜ。
秀吉寄りの筋書きではありますが、むしろ勝家主役といっても良い愛すべきキャラクターなのでした~。
【丹羽】

冷静沈着、何ときも表情を崩さない。
勝家(役所さま)とのコンビが、これまた萌えます。
丹羽(小日向さま)は至って無表情なのですが、どうにも上手く立ち回れない勝家に業を煮やしながらも、最後まで二人の関係はしっかりしたもので。
清須会議での、無言の表情。
観客が唾を飲みそうな程の 無言 でスクリーンを制圧した小日向さまに、越後の美味しい米、またはカニを 毎年差し上げたい。by勝家くん (映画見た方に分かる^ ^)
【池田】

最後に宿老に加わった、長いものに巻かれる池田。
あの、佐藤浩市さま が こんなビミョー(笑)な役を! と、これまた贅沢さを再確認しました。
秀吉と勝家の間を浮雲のように漂い、損得勘定という、ある意味 潔い物差しで動く。
これまたビミョーなセンスの着物で、二人にあれこれ言われながら目が泳ぐ感じが、やっぱりビミョーで、徹底したビミョーっぷりが素晴らしかった。笑
あ、これ、
1人1人書いていたら、終わらないですね。。。
しかし、これも申し上げたい!
今回は歴史モノだけあって、衣装や美術も、ものすごい面白いです。
特に家系の特徴をビジュアルで語ること~
織田信長といえば、
この感じ。

そう、

THE わし鼻。
織田家演ずる、篠井さま、勘九郎さま、妻夫木さま、坂東さま、伊勢谷さま、
揃いもそろって、わし鼻。
このうちお二人は特殊メイクなしの自鼻だそうで。(劇場でお確かめをば^ ^)
篠井さまに至っては、肖像画そのまま、リアル信長くんです。
というか、教科書に載ってたの、篠井さまですよね???
それから、この時代を象徴する姫君たちと言えば、、、
麻呂眉 & おはぐろ
やって下さいました。

絶賛 アルカイックスマイル中、鈴木京香(a.k.aお市の方)
その人であーる。
今をときめく剛力さまも、ビミョーな(笑)麻呂眉を披露してくれてます。
がしかし、ここは何と言っても、
泣く子も黙る 京香さまwithおはぐろキラースマイル。
自分の夫や息子の仇機であり、最も嫌う秀吉が台頭たってしまう。
せめてもの秀吉暗殺も叶わなかった。
最後に見せた涙を浮かべる笑顔には肝をつぶされる衝撃がありました。
もはや、
お歯黒といえば京香さま、
京香さまといえば、
日本を代表する
アルカイック麻呂眉アクトレス。
といっても過言ではありません。
そして、
衣装も、家系やキャラに合わせたこだわりようについて。
外国人が見ても、登場人物が分かりやすいんじゃないでしょうか。
この衣装を手掛けた黒澤さんは、世界のクロサワさんの娘さんです。
実は、劇中、黒澤さんも出演しているのをしっかり確認しました~。
三法師を連れてくる乳母?役です~。
それから、三谷作品には欠かせない美術:種田陽平さんの世界も。
独特の作り込みがいつも楽しみなのです~。
新しいもの好き、舶来の調度品に囲まれた織田家 三十郎(伊勢谷さま)の部屋は、変わり者というキャラを表現するに相応しいつくりでした。
その他、特に印象的なシーンは、
秀吉が三法師を連れ立って、金屏風の前に立つ。
まさに潮目が変わる瞬間 のシーン。
三法師を抱く秀吉、
、、、の後ろに信長の甲冑、
、、、の後ろに金屏風!
この金屏風、計算され尽くしていると思いますが、ちょうど秀吉から後光が差してるように見えるのです。
織田家の世継ぎを抱き、金屏風を背に豪華絢爛な出で立ちで現れた秀吉。
勝家や丹羽に「頭が高い」と言わしめる天下人の力か備わってしまいました。
ほんとうに目に飛び込んでくるビジュアルが、こんなに説得力あるとは!
あまり派手に描かれない「清須会議」を、これまでに鮮やかに、人間らしく描くなんて、
三谷のおじさま、
やっぱり天才。
という事で、まだまだ上演中、「清洲会議」、是非劇場でドーゾ!!
(パンフレット800円?かな、かなりコスパ高いです。)
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