ジーザス・クライスト=スーパースター11/17マチネ @自由劇場
【本日のキャスト】ジーザス・クライスト :神永 東吾
イスカリオテのユダ :芝 清道
マグダラのマリア :高木 美果
カヤパ(大司教) :高井 治
アンナス(カヤパの義父):吉賀陶馬ワイス
司祭1 :佐藤 圭一
司祭2 :清水 大星
司祭3 :真田 司
シモン(使途) :佐久間 仁
ペテロ(使途) :五十嵐 春
ピラト(ローマの総督) :村 俊英
ヘロデ王 :北澤 裕輔
感想あれこれ
あらすじは
劇団四季公式にて
1970年代、イエスキリストの最後の7日間を描いたミュージカル。
早すぎた聖者であることにあぐらいをかいた生身の人間・ジーザス。
裏切り者の名を受けたユダの、ジーザスの行く末を憂うあまりの愛憎。
イリジはキリスト教徒ではないのであまりピンとこないのですが、聖書とは違った解釈を当時の観客がどう受け止めたかと思うと、かなりセンセーショナルな演目だったように思います。
先日の
19h時間の韓国JCS弾丸ツアーも記憶に新しく、やっぱりJCS=ロック・オペラ・ミュージカルな印象だったわたくし。
、、、が、
四季のJCS、全く別モノやんけっ!!劇団四季のJCSは、曲以外の演出はA代表のオリジナル演出だそうで~。
なるほど!
今まで観たものを簡単にいうと、
2000 BW(映画)出演:ジェローム・プラドン、 グレン・カーターなど
殴り書きのペンキ。世界の紛争や格差の匂い。
スターウォーズと、マトリックスと、レントもちょっと足した雰囲気。
そしてフレディ・マーキュリーのようなユダさま秀逸。
2012アリーナツアー(映画)出演:ベン・フォースター、ティム・ミンチン、メラニー・C、クリス・モイレスなど
金融街、スマホやらタブレットやら登場。
ネットやテレビのメディア社会の閉塞感。
2013 韓国版 >観劇記事はコチラマイケル・リー、パク・ウンテ、ユン・ドヒョン、ハン・チサン、チョン・ソナなど
現代的な設定というよりはエルサレムの雰囲気を残しつつ、ロック全開。
さて、2013 四季のエルサレム版は、、、、?
まず、声を大にして言いたいのは、
舞台美術が美しすぎる件。使途やジーザスの衣装や光の演出とも相まって、まるで宗教絵画のよう。ルーベンスやダヴィンチのような深みのある世界が広がっています。
ダヴィンチの「最後の晩餐」のようなシーンもありますしね。
シンプルな装置にすごく繊細な光が当たるので、レンブラントの光と影の世界をみているようでした。
ビジュアルに関して言えば、絵画展に行っている気になれるくらいです。そして、そして、
アンサンブルの動きが秀逸。約500席という こじんまりした劇場の狭い舞台で、かなり多くのアンサンブルがいますが、本当に様々なフォーメーションで象徴的なビジュアルを作り出すのです。
特に印象的だったカテコのシーン。
アンサンブルが手をつなぎジーザスを囲む情景が、彼の求心力をみるようでありがたい感じさえしました。でもね、でもね、、、
ここからは辛口です。
ファンの方はスルーしてください。
もっと、、、
もっと、
ロックをちょうだいっ!!!宗教としても重いテーマに
ロックな要素が入るところが、「生身の人間の葛藤」を感じるのに〜。
そして、(一部の)衣装がおかしい。
アホアホマンになった司祭3人衆
巨大化した大銀杏(横綱のチョンマゲ)を頭に載のせたカヤパ
スーパースターで北斗の拳の世界に誘うユダ

(写真はイメージです)
全体的に(お芝居、舞台美術など)真面目なトーンだし、ロックな感じもないので、その一部の衣装が突出しておかしな世界を醸し出しちゃってた気がします。
キャラクターあれこれ
【ジーザス:神永 東吾】無の境地、、、
というより、「虚」?
ルックスはジーザス顔です。
聖者の名声とその裏にある苦悩、「どうして死ななければいけないのか」と苛むまでの心情が薄味すぎたため、「虚」でした。
でも、
”ツーブロックdeウェービーボブ”といったらピースの又吉さんか?神永さんか?くらいのジーザス顔です。(主観です)
【ユダ:芝 清道】いろんな意味でびっくりしたユダ。
楽しみだったキャストの一人ですが、最初のHeaven~からずっこけそうになりました。
「ロック感」の多くを担うのがユダだと思うのですが、、、わたしの個人的な想いとは別の方向だったのかな。
【マリア:高木 美果】安心なマリア。
オリエンタルな顔立ちで慈愛に満ちた何ともいえない表情でした。
ファルセットが多かったけれど、地声でいけそう~。
【カヤパ:高井 治】怪人以外の高井さんを楽しみにしていました。
フタを開けたら、あの衣装。視線が、頭の「大銀杏」にしか向かなくなってしまいました。。。
さすがの低音は聞かせてくれますね~。
カツゼツのせいか、台詞が聞き取れない部分もあったかな。
【ピラト::村 俊英】さすがの安定感です。
拝聴いたしました。
すごく聴かせてくれる!
【ヘロデ王:北澤 裕輔】シンバ、ラウル、フィエロなど、
イケメン街道をまっしぐらだった北澤さんの新境地ですね~。
シンバは動物か方向性は、オネェ系ヘロデ。
こういう役もやってくれるというのは意外な発見でした。
どんどん、やっちゃってくらはい。
これに関しては韓国版のチョグォンを基準にしてはいけない、、、笑インターミッションなしの2時間弱。
いや~、ここまで別モノならばジャポネスク版はどうなってしまうのでしょう???
かなり興味があります。
チケットまだあるかな。
根底は普遍的なテーマなので、国や時代によって設定も変わる事ができる、面白い作品だと改めて感じました。
【劇団四季:エルサレムバージョンPV】【劇団四季:ジャポネスクバージョンPV】こっちのがロック?どっちかっつーとメタルかな。
公演情報
ジーザス・クライスト=スーパースター
@劇団四季 自由劇場
エルサレムバージョン11/3(日・祝)~12/1(日)
>公演スケジュールジャポネスクバージョン12/7(土)~12/14(土)
>公演スケジュールミュージカル/musical/韓国ミュージカル/ブログ/blog/レポ/レビュー/演劇/感想/舞台/観劇/劇団糸へんの楽屋口/糸へん/イリジ
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